iPod Style
- iPod Style -
for your fashion style support

iPodを音声ガイドとして使用している美術館
六本木ヒルズ、森美術館で開催されている「六本木クロッシング:日本美術の新しい展望2004」で、iPodがナビゲーションガイドとして使用されている様子を取材してきました。

ROPPONGI CROSSING

都営大江戸線六本木駅、営団地下鉄日比谷線六本木駅などから、歩いて数分の六本木ヒルズは、土日ともなると多くの家族連れやカップルたちでにぎわいます。

晴天に聳えるMORIビル

案内板に従い進んで行く
通路がアートで彩られている
美術館方面へ進む
六本木クロッシングは53階
展望エレベータで向かう

森美術館、展望台「東京シティビュー」へ上るエレベータは、世界でも珍しい機構になっているので、一度利用してみる価値はあります。駅から美術館への道筋は、各所に案内板がありますので、はじめて訪れても迷うことは滅多にないかと思います。

iPodの貸し出しは無料(要身分証明書)

iSightで身分証をスキャン
iMovieのクリップに登録(返却時に消去)

ミュージアムフロアに到着すると、いくつかのブロックに分かれております。エスカレータを利用して六本木クロッシングのフロアへ移動します。入り口でiPodによる音声案内を貸し出すカウンターがあり、身分証を提示するだけで無料で借りることができます。iSightとiMovieを利用して、身分証明書のスキャンデータをムービークリップへ取り込むと言う目から鱗の認証システムが稼働しておりました。音声ガイドの内容を確認したい人向けに試聴環境もありますので、迷った方は試聴してから借りるかどうかの判断をすると良いかと思います。

作品タイトルの横にiPodのプレートがある

プレイリストを選択すると解説が再生される
作者自身による解説で作品への理解が深まる

参加アーティスト57組中23組のアーティストの音声ガイドが収録されており、作品の横にある解説プレートの番号にiPodのプレイリストを合わせると、その作品の解説を聞くことができます。解説は、作者へのインタビュー形式となっており、製作現場などで収録されているので臨場感があります。iPodと一緒にわたされるナビゲーションマップおよびiPodの操作説明書は、非常に分かりやすくできておりますし、なんといってもiPodの操作自体が簡単ですので、既存の音楽プレイヤーの操作感の差を理解すれば、初めての人でもスムースに目的のガイダンスを聞くことができます。

作品は造形物から映像、絵画など多岐にわたる

プレイリスト22番の会田誠氏の作品
もう一つ、大迫力の絵が展示されております

森美術館広報部の鈴木様に
モデルをお願いしました(多謝)

展示作品は、いきなりiSightをライブカメラにして、iMacでストリーミングサーバが稼働、その作品をプロジェクタで投影している「エキソニモ」という作品から始まります(こちらは、ストリーミングをWebで見ることができます)。今回は、取材のために駆け足だったのですが、ぜひもう一度じっくり見に来たいくらい面白い作品が多く展示されております。

イヤホンは初期のもので、少々大きく感じます

観客の投票によってオーディエンス賞が決定

既にこんなにたくさんの投票が

iPodの利用者は比較的若い人が多く、貸し出し比率も無料の割には多くないそうですが、アーティストの作品を理解するのには、かなり役に立つと思います。自分なりの解釈やフィーリングを楽しみたい方には煩わしく感じるかもしれませんが、初回はガイドなしで閲覧し、日をおいて2度目に来た時にガイドを聞いてその差を感じたり、またはその逆のパターンで楽しむのも良いかもしれません。なんと言っても、見ている作品を実際に作ったその人の解説を生で聞けるチャンスは滅多にないことですので、大変意義のあることだと思います。


返却時にアンケートに回答して完了

また、iPodは、それぞれ専用のDockに接続するようになっており、もしかすると誰のガイドをどれくらい再生されたかどうかをiTunesのプレイリストでカウントして集計できるようになっていたのかもしれません。

今回のiPodによる音声ガイドの企画は、森美術館側で音声ガイドの仕組みを考えて各種デバイスを選択していたところに、アップルからのオファーがあり実現したということです。作品の中にも、iMacやPowerMac G5などMacを使用した展示物が多くありましたので、アップルファンにとって十分楽しめるのではないでしょうか?

地下から上るエスカレータにも案内が

「光の樹」

美しくライトアップされたMORIビル

アートに触れたおかげで、少々影響されてしまい、遅くまで夜の六本木ヒルズの撮影に没頭してしまいました。

六本木クロッシング:日本美術の新しい展望2004←新規ウィンドウで開きます
 於:森美術館53階
期日:2004年2月7日(土曜)〜4月11日(日)
交通:日比谷線六本木駅、都営大江戸線六本木駅
住所:〒106-6150東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズタワー(53階)
   TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)

関連リンク:TATUYA ISHII ART NUDE EXHIBITION 1998-2002の取材記事


戻る

iPod style top

ご意見、ご感想、その他情報など何でも結構ですのでお送り下さい。
メール info@ipodstyle.net もしくは 掲示板 までどうぞ。

Copyright 2002-2005 - iPod Style - All rights reserved.
info@ipodstyle.net