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PFU 「ScanSnap 新製品説明会」レポート

2011年10月14日、新橋で行われた「ScanSnap 新製品説明会」を取材した。

ScanSnap

ScanSnapの新モデル「S1500/S1500M」がiOSとクラウドサービスに対応

パーソナルドキュメントスキャナとして定評のある「ScanSnap S1500/S1500M」の新モデルがリリースされ、iPhoneやiPadなどのiOSデバイス対応およびクラウドサービスとの連携強化などがはかられた。

ScanSnap

今回の「ScanSnap S1500/S1500M」は、ハードウェアとして変更点は無いが、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスにスキャンデータを転送するアプリ「ScanSnap Connect Applicationicon」が用意され、それに伴い、ScanSnap Managerもアップデートされた。その他「SugarSyncicon」などのクラウドサービスとの連携強化などがはかられた。

ScanSnap
ScanSnap
iOSデバイスがセキュアに接続するため
パスワード設定を行う
iOSアプリ上で、使用するスキャナが接続された
PC名(通信相手)を選択する

ScanSnap S1500/S1500Mを使用すると、非常に高速にスキャンが完了し、操作を行うPCにデータが送られる。今までは、スキャンは高速に行えたが、PCに保存されたスキャンデータを活用しようとするとひと手間、ふた手間必要だった。例えば、iPhone、iPadなどのiOSデバイスにデータを入れたい場合、デバイスをPCに接続し、iTunesからアプリの同期フォルダへファイルをコピーなどかなりの手間と時間がかかった。しかも、iTunes上でのコピー、ファイル転送は、非常に時間がかかりそれだけでもストレスを感じるので、あまり利用されなかったかもしれない。


ScanSnapシリーズの iOS 及び クラウドサービス への対応

今回のiOS対応により、PCとの接続設定をあらかじめ済ませておく必要があるとはいえ、スキャンしたデータが自動でiPhone、iPadなどのiOSデバイスに転送されるのは単に高速であるだけでなく、人が操作をするプロセスが極限まで削減されているため、非常に快適で、体感速度が実際の速度よりも早く感じられる。

ScanSnap
ScanSnap
ボタンを押すだけの簡単操作
iOSデバイスへのコピーも非常に高速

その他にも、クラウドサービスとの連携が強化された。今までもEvernoteなどには対応していたが、今回のアップデートにより、SugarSyncやSalesforce Chatterなどへもデータを転送する事が可能となった。SugarSyncは、5GBまで無料で利用できるクラウドサービスで、クラウド経由でのフォルダシンクなどにも対応。取り込んだスキャンデータをそのままクラウド転送し、iPhone、iPadにインストールしてある「SugarSyncicon」アプリでファイルを参照する、という使い方も簡単に行える。インターネットへの接続環境がある場合には、こちらの方がより手軽にスキャンデータの共有が可能だろう。


ScanSnap 高速スキャン、高速転送デモ

ScanSnapの基本機能として、非常に高速である事と、スキャンする原稿を選ばないと言う事が挙げられる。上記の動画のデモは、異なる大きさ、素材、カラーの原稿を高速にスキャンしてiPadへ転送すると言うものだが、非常に高速である事と、iPadに転送されるまでの操作は、ボタンを押すだけという簡単さだ。こうなると、MacまたはPCを介することなく、直接iOSデバイスに読み込む事が期待される。その点に関してPFUの見解は、「PCを介さないスキャンはもちろん視野に入れているが、iOSデバイスおよびスキャナ自体にスキャンデータを処理する機能を含める必要があり、現時点においては現実的ではない状態。将来それぞれの機器の性能が向上するか別な解決方法が開発された場合には、充分あり得る話。現時点ではPCを介した処理がベスト」という事だ。

ScanSnap
ScanSnap
ドラッグ&ドロップで転送が可能
アプリ上で閲覧、他のアプリへ転送が可能

今回アップデートされた機能は、ScanSnapを単なる自炊のためのツール、ドキュメントスキャナ以上に活用するための内容が多く含まれている。iOSデバイスへの転送機能は、スキャンするPCへの接続が可能であればどのPC、スキャナからも取り込むことができる。例えば、出張先で急にスキャンする必要が生じた場合、営業所に立ち寄って事務所のScanSnapでスキャンしてもらい、接続パスワードを教えてもらってiPadへデータを転送するなどの一連の操作が非常に簡単に行えると言う事だ。

ScanSnap

今回の新製品は、すべてソフトウェア(ドライバ、付属ソフトウェア)の機能強化で、既存のScanSnapユーザ(S1500シリーーズ、S1300シリーズ、S1100、N1800)は、アップデータを入手する事により、無償で今回の機能を手に入れる事が可能だとの事。新モデルとS1500の前モデルとの差異は、付属されるソフトウェアが「Acrobat 9 Pro(Mac版)」および「Acrobat X Standard(Win版)」の違いのみ、と言う事。

最新のAdobe Acrobat を同梱したScanSnap S1500シリーズは既に受注を開始、2011年10月21日より出荷が開始される。


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